塗装に悪影響を及ぼす主な要因〜酸性雨

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その名の通り、酸性化して降ってくる雨のことです。発生する主な原因は工場から起きる煤煙やスモッグ、自動車や飛行機等の乗り物から排出される排煙・排ガスで、大気中で「硫酸」や「硝酸」等に変化し、雨などに取り込まれて酸性雨として私達の街に降ってきます。


酸性雨は、植物を枯らし、魚や動物・昆虫などにも悪影響を与えます。環境に被害をもたらす酸性雨は自動車の塗装にもダメージを与えます。酸性雨が降り、落ちた水滴が紫外線を浴びて温度が上昇して蒸発、塗膜にダメージ与えます。


[ph値]


ph値が5.6以下を酸性雨の定義になっていて、0に近づくほど酸度が強くなってきます。7が中性で7以上がアルカリ性、数値が小さくなるほど酸性度が強くなります。



[塗装にダメージを与えるプロセス]



酸性雨の落下により水滴ができ、雨が上がると太陽がさんさんと降り注ぎ、ボディは紫外線を強烈に浴びる事になります。







太陽を浴びたボディは紫外線による攻撃を受けて表面温度が急激上昇。水滴が蒸発していきph値が低下し始めます。







温度上昇にともない塗膜が軟化、酸性濃度がMAXに達して塗装を破壊していきます。陥没し、クレーターになった塗装面は酸性雨による雨シミをもたらすのです。


このような事から、酸性雨による酸性化によって雨シミ(陥没・クレーター)ができ、塗装に重大なダメージをもたらしている事が大きな要因になっています。